陸上の世界最高峰シリーズ・ダイヤモンドリーグ(DL)の年間チャンピオンを決定するDLファイナル(9月16、17日、米オレゴン州ユージン)に、日本人選手5人が挑む。

大会主催者は13日までにスタートリストを更新。すでにファイナル進出を決めていた女子やり投げの北口榛花(25=JAL)、男子110メートル障害の泉谷駿介(23=住友電工)、同3000メートル障害の三浦龍司(21=順大)に加え、女子中距離の田中希実(24=ニューバランス)、男子走り幅跳びの橋岡優輝(24=富士通)もエントリーされた。

5人は今季のDLで好成績を収めてきた。北口は今月8日のブリュッセル大会で日本新記録となる67メートル38をマークするなど、今季3勝と圧倒的な強さを誇る。泉谷は初参戦となった6月30日のローザンヌ大会で優勝すると、7月23日のロンドン大会では2位。三浦は6月9日のパリ大会で、日本新記録となる8分9秒91で2位に入った。

田中はブリュッセル大会で5000メートルに出場。14分29秒18の日本新記録を樹立し、自身初の3位表彰台入りを飾った。橋岡もローザンヌ大会で7メートル98をマークし、3位に入っていた。

いずれも8月下旬の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)へも出場。特に北口は日本女子のトラック&フィールド種目初の金メダルを獲得した。橋岡はケガの影響で全体17位で予選敗退となったが、泉谷が5位、三浦が6位、田中が5000メートルで8位と入賞入りを果たした。

DLは5月から9月上旬にかけて争われるシリーズで、ファイナルへは各大会でポイントを獲得した上位選手のみに出場資格が付与される。昨年のDLファイナルには、北口と三浦が日本勢として初進出し、北口は3位に入っていた。今大会で優勝すれば、日本勢初の快挙となる。