日本陸連は3日、今月15日開催のパリオリンピック(五輪)の男女マラソン代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」(東京・国立競技場発着)の欠場者5人を発表した。

8月下旬の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)の男子代表で42位の西山和弥(24=トヨタ自動車)、女子代表で13位の松田瑞生(28=ダイハツ)、同20位の佐藤早也伽(29=積水化学)の3人が欠場。それぞれ欠場理由は、西山が右臀部腱(でんぶけん)損傷、松田が右脛骨(けいこつ)の骨膜炎、佐藤早がコンディション不良のためと説明された。

ブダペスト大会は連日猛暑の中で開催され、マラソンでもレース途中に気温が30度以上まで上昇。体調面への影響も大きかったとみられる。

そのほか男子の佐藤悠基(36=SGホールディングス)が半月板損傷、丸山竜也(29=トヨタ自動車)が左足脛部疲労骨折のため、欠場と発表された。

パリ五輪の日本のマラソン代表は男女各3枠。今月15日のMGCでは男女の上位2名がパリ五輪代表権を獲得する。

残り1枠はMGC後に開催予定の「MGCファイナルチャレンジ」を経て決定。男子3大会、女子2大会は対象大会とされており、MGCの出場資格保持者の中から設定記録(男子2時間5分50秒/女子2時間21分41秒)を突破した最上位の選手が代表入りする。なお、設定記録の突破者がいない場合は、MGCの3位選手が代表に選出される。

◆MGCファイナルチャレンジ対象大会

〈男子〉

福岡国際マラソン(23年12月3日)

大阪マラソン(24年2月25日)

東京マラソン(24年3月3日)

〈女子〉

大阪国際女子マラソン(24年1月28日)

名古屋ウィメンズマラソン(24年3月10日)