24年パリ五輪のマラソン代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」(東京・国立競技場発着)への欠場を発表した松田瑞生(28=ダイハツ)が3日、インスタグラムのストーリーを更新し、決意を新たにした。

この日、日本陸連により、右脛骨(けいこつ)の骨膜炎のためMGCを欠場すると発表された。8月の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)は大会直前で約1カ月ほど走ることができなかった中、強行出場して13位となった。

松田は「MGCはドクターストップ並びに監督と相談した結果、欠場する形となりました」と報告。続けて「ファイナルチャレンジに向けて気持ちを新たに頑張りたいと思います。オリンピックへの挑戦はこれが最後です。リオと東京は4番手で叶わなかった大きな舞台…ジェットコースターのような競技人生でした。これまでの競技人生全て懸けて挑みたいと思ってます。大阪か名古屋、どちらかになると思いますがベストで挑める状態でスタートラインに立ちます。最後の挑戦、悔いのないようやり切ります。“最後まで諦めない”私は私のやり方で。仲間の気持ちを背負って戦います。笑顔で終えれるよう最善を尽くします! 引き続き温かいご声援よろしくお願いします」と決意を示した。

パリ五輪の日本のマラソン代表は男女各3枠。今月15日のMGCでは男女の上位2名がパリ五輪代表権を獲得する。残り1枠はMGC後に開催予定の「MGCファイナルチャレンジ」を経て決定。男子は3大会、女子は2大会が対象大会となっており、MGCの出場資格保持者の中から設定記録を突破した最上位選手が代表入りする。なお、設定記録の突破者がいない場合は、MGCの3位選手が代表に選出される。

女子の対象大会は大阪国際女子マラソン(24年1月28日)、名古屋ウィメンズマラソン(同3月10日)の2つ。松田がパリ五輪の切符をつかむには、最低でもこの2大会のいずれかで設定記録(2時間21分41秒)を突破する必要がある。