日本勢トップでゴールした西山雄介(29=トヨタ自動車)の目に浮かんだのは、悔し涙だった。

自己記録を1分以上更新する2時間6分31秒の9位でゴール。それでもパリ行きの設定記録には41秒届かなかった。「積極的なレースを心がけたけれど駄目でした」と受け止めた。

前を行く海外勢は世界新記録ペースで飛ばす中、日本勢トップ集団の一角で機をうかがった。ランナーが密集し、20キロ付近では転倒に巻き込まれた。それでも「ここで気持ちを切らしてしまったら、今までやってきたことは無駄になる」と再び奮起。33キロ過ぎで日本勢単独首位に立ち、さらにはキプチョゲを追い抜く力走を見せたが、目標タイムには及ばなかった。

夢の舞台に立つべく、設定タイムを切るための練習を重ねてきた。「2時間5分50秒を切る自信もあった。ただ結果的には全然足りなかったので、悔しいのひと言」と唇をかんだ。

妻と1歳の長女の存在を励みに頑張ってきた29歳。今後について問われると、「すべてをここに懸ける思いでやってきた。その先のことはまったく考えていなかった。ゆっくり考えたい」と話すにとどめた。【奥岡幹浩】

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