陸上女子400メートルの日本記録保持者で昨年の広州アジア大会で銀メダルを獲得した25歳の千葉麻美(東邦銀行)が8日、妊娠のため、今季は休養すると発表した。

 昨年結婚し、秋に出産予定。「考えていたより早い妊娠だけどうれしい。“三人四脚”でやっていきたい。子供に走る姿を見せたいと思っていた」と顔を赤らめながら話した。来年のロンドン五輪出場を目指し、冬に練習を再開するという。

 陸上で出産後も活躍する日本のトップ選手は、マラソンの赤羽有紀子(ホクレン)が知られる。短距離選手では極めて異例といえる。

 1日から所属する東邦銀行では半日は業務をこなしており「出産、競技、仕事と三つのことをやるのは大変だけど頑張り抜きたい」と決意を新たにした。