<陸上:日本選手権>◇最終日◇12日◇埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場

 井村久美子(30=iDEAR)が復活の手応えをつかんだようだ。女子走り幅跳びは井村が1回目の6メートル31でリードすると、2回目に6メートル36、6回目に6メートル39と記録を伸ばして優勝した。

 日本記録の6メートル86を出したのが池田姓だった06年。北京五輪後の08年に結婚したが、09年以降は国際レベルの6メートル70以上を跳べていない。今回も世界陸上B標準の6メートル65を破ることができなかった。

 しかし「跳べそうな感じはありました」と手応えを感じられた様子。「日本記録を出したときの感触に近づいています。もう1度6メートル80台、90台を目指せそうです」。30歳を過ぎた女子選手が自己記録を伸ばすことができれば、日本の陸上界にとっても明るい材料となる。