<陸上:アジア選手権>◇3日目◇9日◇神戸ユニバー記念競技場

 男子走り高跳びで今季世界2位タイの快記録が誕生した。ムタズ・エサ・バルシム(20=カタール)が2メートル35をクリアして優勝し、大会記録も3センチ更新。バルシムは速い助走スピードが武器で、昨年の世界ジュニア選手権とアジア大会を制して注目されていた。この種目でアジア人の世界陸上チャンピオンは過去にいないが「絶対に金メダルを取りたい。私が歴史を塗り替えます。(将来は)2メートル46の世界記録も狙いたい」と意気込んだ。

 なお、今大会が行われているユニバー記念競技場では、85年のユニバーシアードで2メートル41の世界新(当時)が、06年の日本選手権では2メートル33の日本記録が誕生している。今回もカタール新記録とシリア新記録が生まれ、4位の衛藤昴(20=鈴鹿高専)も自己新を跳ぶなど、走り高跳びの記録量産スタジアムとなっている。