<陸上:アジア選手権>◇最終日◇10日◇神戸ユニバー記念競技場

 男子110メートル障害は中国の英雄、劉翔(27=中国)が13秒22と、自身の持つ大会記録を0.08秒更新して4回目の優勝を飾った。2台目で早くもリードした劉だが、中盤まで史冬鵬(29=中国)に食い下がられた。だが、後半は1台ごとに差を広げて2位に0.34秒の大差をつけた。「大会記録を破りたかったので、その点は良かったが、自分の走りには満足していない」。

 具体的にはスタートから1台目が問題だったと振り返った。これには今季から1台目までの歩数を1歩減らして7歩としていることが関係しているようだ。「新しい技術は地面を蹴る力がないと前に進まない。それにくわえて、1つ1つの動作をなめらかにする必要がある」。

 8月の世界陸上は「まず決勝のスタートラインに立つこと。次にメダルを目指します」と言う。新しい技術が完成したときには、目標がさらにアップする。