男子マラソンの五輪代表選考レースの第1弾、福岡国際マラソン(日刊スポーツ新聞社後援、4日午後0時10分号砲)の招待選手会見が2日、福岡市内で行われた。注目は順大時代に箱根駅伝で活躍した今井正人(27=トヨタ自動車九州)。前回はペースメーカーの暴走もあって5位に屈し、世界選手権代表の座も逃した。今回はその雪辱とともに、「自分らしいレースができればおのずと記録はついてくる」と五輪切符に自信をのぞかせた。また、市民ランナーの星・川内優輝(24=埼玉県庁)も招待選手の「首席」として堂々の参加。今年の記録ランク1位、そして世界選手権で日の丸を背負った勢いをもって、五輪切符と行きたいところ。だが「練習が詰め切れていません。ここでいい記録を出して来年の東京で勝負したい」と威勢のいい言葉は出なかった。

 2009年世界選手権代表で35歳の入船敏(カネボウ)、30歳の前田和浩(九電工)は「最後の五輪」と口をそろえ、出場権獲得へ意欲を見せた。05年覇者のドミトロ・バラノフスキー(ウクライナ)は「いい記録を出したい」と抱負を語った。