昨年10月にカンボジア国籍を取得してロンドン五輪男子マラソン代表に選ばれたタレントの猫ひろし(34)の参加資格を国際陸上競技連盟が疑問視し、カンボジア陸連などに説明を求めていることが12日、分かった。五輪出場が認められない可能性も出てきた。

 国籍変更に関連し、国際陸連は過去に国際競技会で代表経験がない選手についても今年から新たな規定を設け、国籍取得後1年が経過していない場合は<1>連続した1年の居住実績<2>国際陸連理事会による特例承認-のいずれかが必要になった。

 猫は日本でのタレント活動などで、カンボジアで連続した1年の居住実績がない可能性が高い。特例として認められるにはカンボジア陸連が申請する必要があるが、国際陸連関係者は「重大かつ意義深い理由がなければならない」としており、承認を受けられるかは不透明だ。

 カンボジア・オリンピック委員会は3月に猫を同国五輪代表に決めている。