<陸上:兵庫リレーカーニバル>◇最終日◇22日◇神戸ユニバー記念競技場

 女子走り幅跳びは桝見咲智子(27=九電工)が6メートル35で優勝。日本記録保持者の井村久美子(31=iDEAR)に5センチ差で優勝した。桝見は一昨年のアジア大会後に左の股関節の疲労骨折が判明し、昨年1年間は試合に出られなかった。「公式の試合は久しぶりで、ものすごく緊張しました。途中、彼がアドバイスをしてくれたんですが、涙が出ちゃいました」。

 2年前に3歳年下の将之さんと結婚。指導は福岡大の片峯隆総監督から受けているが、将之さんも福岡大のアシスタントコーチも務める人物。競技に対する理解は深く、桝見をしっかりとサポートしている。

 故障から復活した桝見は昨年の11月から練習が積めるようになり、助走開始前に補助助走をつけることで助走スピードが向上した。「総監督からは日本記録(6メートル86)も狙えると言われていますし、自分もそう思ってやっています」

 4年前の日本選手権は井村を抑えて優勝したが、五輪標準記録を跳べずに代表入りできなかった。「私はあと何センチでダメとなることが多いんです。今年はギリギリのところでどうなるではなく、ガツンと行きたいと思って取り組んでいます」。自己記録は五輪B標準と同じ6メートル65。自己新を出せばロンドン五輪が近づく。