<陸上:日本学生対校選手権>◇2日目◇10日◇東京・国立競技場

 男子100メートル決勝は、ロンドン五輪代表の飯塚翔太(中大3年)が10秒71の記録で「学生スプリント王」に輝いた。準決勝で山県亮太(慶大2年)が右太もも裏を痛め、この日は欠場。本命なき大混戦のレースで、竹下(早大)を100分の1秒差で制した。秒速2・9メートルの強い向かい風もあって記録は平凡だったが、飯塚は「混戦でも勝ち切るのが強い選手には必要。1位と2位では雲泥の差だった」と安堵(あんど)の表情。一方で「これじゃあ、まだ山県には挑戦できない」と現実を直視した。