<陸上:日本学生対校選手権>◇2日目◇10日◇東京・国立競技場

 女子1万メートル競歩は学生記録保持者の岡田久美子(立大3年)が3連覇を達成した。蒸し暑いコンディションで記録は47分43秒47と低調だったが2位に35秒差の圧勝。学生競歩界で敵なしを印象づけた。「当初は大会新記録くらいを狙う予定でしたが、スタートしたら3連覇を気にしてしまって、(2位の選手と前半で)牽制しあってしまいました」

 ロンドン五輪はA標準に届かず代表入りできなかったが、20キロ競歩で金メダルをとったエレナ・ラシュマノワ(ロシア)は、岡田が出場した2010年の世界ジュニア(1万メートル競歩)で一緒に歩いた選手だった。ラシュマノワが優勝し、岡田は1分45秒差で3位。「もちろんテレビで見ていました。しびれました」

 来年の世界陸上に出場するのが次の目標だが、そのためには最低でもA標準を破る必要がある。岡田の自己記録よりもちょうど1分高いが、若手選手の1分短縮は難しいことではない。10月の全日本競歩高畠大会、来年2月の日本選手権20キロ競歩で挑戦をする予定だ。