<陸上:実業団女子駅伝中日本大会>◇21日◇岐阜県庁発着6区間◇42・195キロ

 デンソー1区の石橋麻衣(23)が21分37秒と区間新をマーク。2キロで集団を抜け出して菅華都紀(18=豊田自動織機)とのマッチレースとなったが、4キロ前に菅を引き離して独走した。1500メートル日本記録保持者の小林祐梨子(23=豊田自動織機)が持っていた区間記録を1秒更新。若松誠監督も「1区で流れをつくれたことが一番の勝因」と石橋の快走に目尻を下げた。

 石橋自身は「どれだけ貯金ができるか、だけを考えていました」と、記録は意識していなかった。「それで区間新を出せたのは自信になります」。

 昨年のユニバーシアード1万メートル銅メダル。全日本大学女子駅伝でも佛教大で2度の優勝経験がある。「監督やスタッフから熱さを感じてデンソーに入社しました」。シーズン前半は故障が続いたが、7月以降は故障なく練習ができていることが好調の要因だという。「今日が入社して一番の走りでした。全日本ではもっと走れるようにしたい」。

 大学駅伝でも1区でチームの優勝に貢献した。12月の全日本実業団対抗女子駅伝でも、初優勝を狙うデンソーの斬り込み隊長となるか。