今夏の世界陸上女子マラソン代表選考会で国内最終レースとなる名古屋ウィメンズマラソンは10日午前9時10分、ナゴヤドームを発着とするコースで号砲が鳴る。国内外の有力招待選手の記者会見が8日、名古屋市内のホテルで開かれた。

 大久保絵里(29=セカンドウィンドAC)はダークホース的存在。昨年の東京マラソンで日本人トップの4位(2時間26分8秒=自己ベスト)ながら、残り3キロまでは圧巻の走りで、アフリカ勢を抑え独走した。10年からの2年間で、マラソンの自己ベストを9分以上も更新するなど上り調子にある。「走るからにはトップを狙いたい。漠然とあこがれていた五輪や世界陸上が、今は目標として確立されています」と、しっかりした口調で答えていた。