4月21日に注目の集まるロードイベント3大会が開催され、8月のモスクワ世界陸上代表も発表される。

 長野マラソンは世界陸上の選考会ではないが、2人の“大物選手”が出場する。“公務員ランナー”川内優輝(26=埼玉県庁)と、前日本記録保持者の藤田敦史(36=富士通)。

 川内は2月の別大に2時間8分15秒で優勝し、3月のソウルでは2時間8分14秒(4位)と自己記録を更新した。2カ月連続の2時間8分台は日本人初、世界でもほとんど例のない快挙だった。

 今回は2時間7~8分を狙えるレベルには仕上げないようだが、川内のことだから何をやってのけるかわからない。外国勢に2時間7分台を狙える選手は見当たらず、今大会男子日本人初優勝が期待できる。

 そして、2000年に2時間6分51秒の日本記録(当時)をマークした藤田が、今大会を最後に現役を引退する。3月のびわ湖は直前のケガを押して出場したが途中棄権。今の川内に勝つのは難しいが、日本に3人しかいない2時間6分ランナーの意地を見せたい。【4月後半の主な陸上競技大会(ロード競技)】4月21日:長野マラソン4月21日:日本選手権50キロ競歩(石川県輪島)4月21日:ロンドンマラソン