4月21日に注目の集まるロードイベント3大会が開催され、8月のモスクワ世界陸上代表も発表される。

 ロンドンマラソン男子は“史上最高”と言われるメンバーとなった。世界記録(2時間3分38秒)保持者のパトリック・マカウ(28=ケニア)、歴代2位のウィルソン・キプサング(31=同)と、3人しかいない2時間3分ランナーのうち2人が出場する。

 2時間5分未満の選手は7人がエントリーし、持ちタイムは低いがロンドン五輪金メダリストのスティーブン・キプロティチ(24=ウガンダ)も参戦。

 条件に恵まれれば、世界記録更新の可能性は十分ある。

 女子はロンドン五輪金メダルのティキ・ゲラナ(25=エチオピア)と銀メダルのプリスカ・ジェプトゥー(28=ケニア)が、コースは違うが同じロンドンを舞台に再対決する。

 日本勢も前日本記録保持者の渋井陽子(34=三井住友海上)を筆頭に、赤羽有紀子(33=ホクレン)伊藤舞(28=大塚製薬)中里麗美(24=ダイハツ)らがエントリーしている。

 世界陸上代表は名古屋ウィメンズマラソン優勝の木崎良子(27=ダイハツ)が、2時間23分59秒の派遣設定記録をクリアして決定した。規定では海外で派遣設定記録を破っても選考対象になるだけだが、国内大会が低調だった。木崎以外では、大阪で日本人1位の福士加代子(31=ワコール)くらいしか代表確実といえる選手はいない。

 ロンドンで2時間23分59秒以内で走れば代表入りは間違いない。3月の全日本実業団ハーフマラソンに1時間8分59秒で優勝した“ママさんランナー”赤羽が、その最有力候補だろう。

 ロンドンマラソンをもってマラソンと競歩の選考レースはすべて終了する。25日の陸連理事会でロード5種目(男女のマラソンと20キロ競歩、男子50キロ競歩)の世界陸上代表が決定する。【4月後半の主な陸上競技大会(ロード競技)】4月21日:長野マラソン4月21日:日本選手権50キロ競歩(石川県輪島)4月21日:ロンドンマラソン