<第15回長野オリンピック記念長野マラソン>◇長野運動公園スタート→長野オリンピックスタジアムゴールの42・195キロ◇雪、気温0・4度、湿度95%、東の風2メートル(午前8時30分スタート時)

 今年8月の世界選手権(モスクワ)男子マラソン代表の座を確実にしている川内優輝(26=埼玉県庁)が、2時間14分27秒で、大会史上初の日本人男子優勝を果たした。

 40キロ手前で、競り合っていたアレクセイ・ソコロフ(30=ロシア)を振り切り、猛スパートで逃げ切った。スタート時の気温が0・4度で、雪とみぞれが降り続く悪コンディションだったが「3年前の東京も雪で自己ベストを5分縮めた。雪とは相性がいいのかな、と思います」と話し、スタジアムの笑いを誘った。マラソン通算は23戦で8勝目となった。

 なお引退レースとして臨んだ前日本記録保持者の藤田敦史(36=富士通)は、肉離れのため30キロ過ぎに棄権した。女子はナターリア・プチコワ(26=ロシア)が2時間30分40秒で制した。