<陸上:日本選抜和歌山兼モスクワ世界陸上代表選考競技会>◇27日◇和歌山市紀三井寺公園陸上競技場

 女子7種競技は前半4種目が終了し、桐山智衣(21=中京大)が3213点でトップに立った。

 「砲丸投げで自己新が出ましたし、課題だった走り高跳びもミスなくこなせました。200メートルもセカンドベストです」

 一昨年の日本選手権優勝者だが、昨年は伸び悩んだ。「競技を続けてどうしていきたいか、迷いがあった」。自己記録を更新できず、日本選手権も2位と敗れた。

 「でも、調子が悪いなかで気持ちを固めることができました。自分のためになったといえる1年にしたい」

 桐山の自己記録は2年前に出した5463点。そのときの初日と比べると80点ほど悪いが、1種目めの100メートル障害が向かい風2・0メートルだったことが点数に響いた。桐山自身の体調の良さを考えれば、自己新も十分射程圏だろう。