<陸上・日本グランプリシリーズ第3戦:織田幹雄記念国際陸上競技大会兼世界選手権代表選考会>◇最終日◇29日◇エディオンスタジアム広島◇男子やり投げ

 3投目に85メートル96の投てきを見せた村上幸史(32=スズキ浜松AC)が優勝した。

 83メートル95だった自己ベストも大きく更新。日本記録にも1メートル64と迫り、自己ベストで再びディーン元気(早大4年)の上に行った。1週間前に、86メートル付近の投てきをする夢を見たという。それも現実のものに変えた。「投げた瞬間はA標準ぐらいは行くかなと思った」と村上。そのA標準はもちろん、日本陸連が設定した世界選手権の派遣設定記録も超えたため、6月の日本選手権で入賞さえすれば8月の世界選手権モスクワ大会代表の座が内定する。