<陸上:ダイヤモンドリーグ第9戦:パリ国際>◇6日◇サンドニ

 五輪金メダリスト同士の対決となった男子400メートルは、ロンドン金メダルのキラニ・ジェームズ(20=グレナダ)が43秒96の今季世界最高で優勝。

 北京金メダルのラショーン・メリット(27=米国)に1メートル先着した。

 今季の2人の対決はここまで1勝1敗。スピードに勝るメリットが先行することが多かったが、今回は200メートル手前でジェームズが1つ外側のレーンのメリットに並んでいた。メリットも44秒09とシーズンベストを出すくらい好調だったが、後半に自信を持つジェームズがそのまま押し切った。「前回の対戦と比べると前半を上手く入れたと思う。ラショーンを前に行かせなかったからね。それができなかったら彼を破るのは難しかった」。ロンドン五輪に続く自身2度目の43秒台に笑顔が絶えなかった。

 男子200メートルのボルト、400メートルのジェームズ以外でも、男子3000メートル障害のエゼキエル・ケンボイ(31=ケニア)が7分59秒03、女子5000メートルのティルネッシュ・ディババ(27=エチオピア)が14分23秒68と今季世界最高をマーク。4人ともロンドン五輪金メダリストで、ビッグネームの敗退が続いたローザンヌ大会とは様相が違っていた。