<陸上:第82回日本学生陸上競技対校選手権大会>◇最終日◇8日◇東京・国立競技場

 女子1万メートル競歩は岡田久美子(22=立大)が47分08秒70で4連勝を達成した。

 8000メートル過ぎで同学年ライバルの前田浩唯(22=立命大)を引き離した。「勝負勘がピッと来て、残り2000メートルで行きました。彼女(前田)も強い選手なので、勝ててホッとしています。今思い返すと4年間大変でした。ケガや体調不良もあったので。いろいろな人に支えられ、自分もぶれずにやってきたことで4回勝つことができました」。

 2010年の世界ジュニアでは銅メダルを獲得した“プラチナ世代”の1人だが、五輪&世界陸上の代表はまだない。今年2月の日本選手権20キロ競歩では2位(1時間32分22秒)に入り参加A標準も破っていたが、陸連の定めた派遣設定記録(1時間29分31秒)をクリアできずモスクワ世界陸上代表を逃した。1時間30分を切って初めて世界で戦える認識を強くした。「今年初めて陸連の競歩合宿に参加して、次は私たちの世代がオリンピックを狙わないといけないという思いを強くしました」。

 来春、都内で陸上部を発足させる会社の選手第1号となる。