<陸上:全日本実業団対抗選手権>◇第2日◇21日◇埼玉・スポーツ文化公園陸上競技場

 女子1万メートル競歩を制した大利久美(28=富士通)は、この日が引退レース。2年ぶり2度目の優勝で花を添えた美女ウオーカーは「本当に終わってしまったんだなという気持ちと、少し寂しい気持ちと半々です」と涙をぬぐった。

 女子20キロ競歩で昨年はロンドン五輪に出場(37位)。世界選手権も今夏のモスクワ大会含め3度出場し、日本選手権も3連覇達成。「楽しいこと、つらいこと全てがいい思い出。10年半、私を成長させてくれた競歩に出会えて、本当に良かった」と目頭を押さえた。地元埼玉出身とあり、スタンドには友人や恩師らが駆けつけ、声援を送っていた。