<陸上:早慶対抗競技会>◇22日◇織田幹雄記念陸上競技場(埼玉・所沢市)

 男子100メートルは、8月の世界選手権モスクワ大会代表の山県亮太(21=慶大3年)が、10秒31(追い風1・4メートル)で制した。

 前日練習の直前まで「原因不明の腰痛」に悩まされ、練習不足の感は否めなかった。「追い風もあり、足がついていかず、中盤から加速しきれなかった。情けない走り。力不足」と、いつものように自分を厳しく責める言葉を並べた。

 それでも「幸い、ケガをすることもなく、悪くしなくて良かった」と、モスクワの予選で肉離れした左足太もも裏に異常はなく、前向きな姿勢も。「今日感じた走りを、鮮明な記憶があるうちにメモしながら、しばらくは走り込みをして万全な状態で臨みたい」と、10月9日開幕の東アジア競技大会(中国・天津)を見据えていた。