<東京国体:陸上>◇6日◇味の素スタジアム

 成年男子1万メートル競歩は、今夏の世界選手権モスクワ大会男子20キロ競歩で6位入賞を果たした西塔拓己(20=東洋大3年、広島)が、40分2秒25で快勝した。

 男子20キロの日本記録保持者・鈴木雄介(25=富士通、千葉)、50キロで11年世界選手権6位入賞の森岡紘一朗(28=富士通、長崎)ら、今夏の世界選手権代表5人全員の「オールスターメンバー」(西塔)がそろう中、残り2000メートルで鈴木を振り切り逃げ切った。

 「去年も同じあたりで仕掛けて、残り1周で抜かされ1秒差で負けた。“1年前より成長してるぞ、去年とはひと味違うぞ”という姿を見せたかった」と会心の笑み。「年に1回、実業団の方々と(トラックで)レースできる大会。お祭り感覚で楽しめた」と、リラックスして臨めたことも奏功したようだ。