<東京国体:陸上>◇7日◇味の素スタジアム

 男女の4×100メートルリレーは準決勝が行われ、ともに大会新記録が誕生した。

 男子は準決勝1組の東京が、6日の予選で出した39秒41をさらに更新する39秒13をマーク。2走に成年100メートル優勝の川面聡大(24=ミズノ)、アンカーの4走に少年B200メートル優勝の大嶋健太(東京高1年)と、個人種目のチャンピオン2人を擁する。「昨日のバトンパスを修正すれば38秒台もイケルとみんなで話しました。いつも通りリラックスを心がけて走りました」(大嶋)「最年長が僕ですから若いチーム。仲良くやっています」(川面)

 高校1年生の大嶋は末続慎吾(33=ミズノ、熊本)、高平慎士(29=富士通、北海道)の北京五輪4×100メートルリレー銅メダリストと同走だったが、「自分の世界に入っていた」。3走までの貯金が大きかったこともあり悠々逃げ切った。8日の最終種目は男子4×100メートルリレー決勝。地元東京が有終の美を史上初の38秒台で飾る?

 女子は準決勝3組の岩手が44秒86と国体チーム初の44秒台に入った。予選で45秒33を出して「44秒台も出せる」とアンカーの藤沢沙也加(22=セレスポ)は感じていたが、昨年までは45秒99が最高記録だった県である。決勝進出すら、8位だった昨年が40年数年ぶりだったという。

 1走の川村知巳(盛岡一高1年)が少年B200メートル優勝、3走の土橋智花(盛岡誠桜高)が少年A100メートル4位、4走の藤沢が成年400メートル6位。「個々の選手が充実してきましたし、川村の優勝が大きかったですね」と藤沢。「あまちゃん」で一気に注目度が上昇した岩手県が、リレーで初の頂点を狙っている。