<陸上:出雲駅伝>◇6区間(出雲大社前~出雲ドーム前、44・5キロ)◇14日◇島根・出雲市

 東洋大1区の田口雅也(3年)が、まさかのブレーキ。ここまで出場した学生3大駅伝は全て区間賞の頼れる男が、トップの駒大に40秒も離され6位と失速した。

 徐々に順位を上げ、最後は優勝した駒大に1分6秒差の2位。これで大学3大駅では、昨年のこの大会から4戦連続2位となり、酒井俊幸監督(37)も「3冠を目標に掲げながら落としてしまった。ここまでの取り組みを反省し、軌道修正しなければ」と肩を落とした。

 そんな中、同監督が「彼の力からすれば、取って当たり前の(素質の)持ち主」と話す、5区の服部勇馬(2年)が区間賞を新記録で獲得したのは光明だ。今年入学した弟の弾馬(1年)も2区を走り、刺激はたっぷり。「監督から突っ込め、と言われました。追うしかない展開だったので、まずまずの走り」と、チームを4位から2位に引き上げた走りを振り返った。