<横浜国際女子マラソン>◇17日◇山下公園発着(42・195キロ)◇日刊スポーツ新聞社後援

 来秋のアジア大会(仁川=韓国)の代表選考会を兼ねて行われ、国内招待選手の野尻あずさ(31=ヒラツカ・リース)が、2時間28分46秒で日本人トップの2位に入った。

 海外勢がスタートから自重する中、5キロを17分20秒に設定されたペースメーカーに、那須川穂積(32=ユニバーサルエンターテインメント)とともにピタリ並走。25キロ過ぎで那須川を振り切り、28・5キロ付近で優勝したアルビナ・マヨロワ(36=ロシア)に抜かれたが、順位をキープしてフィニッシュした。

 昨年3月に第一生命を退社し、今年2月にスポンサーが付いた、いわば“プロ”ランナー。指導者もおらず独自で練習する。今夏には地元・富山の立山連峰で高地練習。孤独感との闘いだったが「(プロは)自分で決めたこと。やりきろうと思った」という意志の強さを、レースでも示した。「とても収穫の多いマラソンでした」と満足そうに振り返っていた。