来年1月2、3日の東京箱根間往復大学駅伝(東京・大手町-神奈川県箱根町・芦ノ湖畔)に出場する早大が22日、埼玉・所沢キャンパスで報道陣の取材に対応した。

 10年に史上3校目の大学駅伝年度3冠を達成した早大だが、その後は優勝から遠ざかっている。渡辺康幸監督(40)は、エース大迫傑(4年)の区間配置について「他校がいちばん怖いのは、ハイペースになる大迫の1区。ただウチは(大迫以外に)平地の大砲が1枚しかない。他の区間(2~4区)のめどが立てば(大迫を)1区で使えるけど、最後だから華々しく2区の可能性もゼロではない。来年以降を考えて3年生以下もあるかも」と、けむに巻いた。

 全幅の信頼を寄せられる日本長距離界のエース大迫は「どの区間でもチームに貢献できる走りをしたい」と主将らしく話した。鬼門とされる1区の人選、故障中の山本修平(3年)の復帰、期待のルーキー武田凛太郎(1年)らが3年ぶりV奪回のカギを握る。