<陸上:日本選手権兼アジア大会代表選考会>◇最終日◇8日◇福島市とうほう・みんなのスタジアム◇男子400メートル決勝

 男子400メートル決勝は、金丸祐三(26=大塚製薬)が45秒69で制し、トラック種目では日本選手権史上初となる、2ケタ連覇の10連覇を達成した。

 快挙達成の要因に「ひとえに自分自身の強さ、かな…」と言った後、一呼吸置いて「というのはウソで、両親、チームメート、指導者の方などのおかげ。何かに向かって一丸となるのは日本人のいいところですから」と感謝の言葉を口にした。

 大会前は、意識せずとも「10連覇」の文字が頭に残り「そこで落とし穴にはまるのでは」との危惧もあったが、それも取り越し苦労。直前にはカゼもひいたという。

 「歴史に名前を刻むのはうれしいけど、僕の目標は、そこではないので」と2年後のリオデジャネイロ五輪、44秒台での日本記録更新を目標に、連覇記録を続ける。