<陸上:天皇賜盃第83回日本学生陸上競技対校選手権大会>◇第1日◇5日◇埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場

 男子100メートルに、日本人初の9秒台が期待されるアジア大会代表の山県亮太(慶大4年)が出場。予選は10秒32(無風)の第2組1着、準決勝は10秒14(追い風0・1メートル)と今季自己ベストの好タイムで第2組1着となり、第2日(6日)の決勝に進んだ。

 今季は、昨秋からの腰痛で出遅れ、ピークを今月19日開幕の仁川アジア大会(韓国)に合わせてきた。日本選手権こそ桐生祥秀(東洋大1年)に敗れ、連覇は逃したが、その後は順調に練習を重ねたようで「ロングスプリントの練習で2次加速のヒントをつかめた」と、この日の好走につなげた。桐生は今大会、100メートルを回避している。6日の決勝が楽しみになってきた。

 夕方の男子400メートルリレーでも2走を務め、39秒48の第1組1着でフィニッシュ。こちらも6日の決勝進出が決定。「腰も良くなり、走りも成長している。アジア大会に向けて順調に仕上がっている」と手応えを口にした。