<陸上:早慶対抗競技会>◇14日◇横浜市・慶大日吉陸上競技場

 アジア大会男子短距離代表の山県亮太(4年)が主将を務める慶大が、フィールド種目の活躍もあり、連敗を19でストップ。20年ぶりの優勝を果たした。

 山県は個人種目で、男子100メートルに出場。追い風0・2メートルの条件下、10秒25の大会新記録で勝った。最終種目の男子800メートルリレーでは1走を担当。早大と微差で2走にバトンを渡したが最後は、昨年、日本記録を出した早大に2秒以上の差をつけられ敗れた。勝った早大は再び1分22秒12で日本記録を樹立した。

 主将の重責を果たし、この日を最後に競走部を退部する山県は「僕が取れる点数には限りがある。回りが得点を取ってくれたし、サポートや応援のおかげ。みんなが気合を入れて挑んでくれた」と、胴上げしてくれたチームメートに感謝した。

 約2週間後にアジア大会が控える。この日の走りは「前へ出たい気持ちから力んで(中盤以降の)伸びが今イチだった」と振り返った。10秒0台で走るアジア勢のライバルの名前も口に出しながら「ある意味、気楽に走れる」と10秒07の自己ベスト更新、その先にある9秒台を見据えていた。