<陸上:全日本大学駅伝>◇2日◇愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮(8区間106・8キロ)

 4位に終わった東洋大のエース、服部勇馬(3年)が、弟のブレーキをカバーする走りを見せた。

 1区は弟の服部弾馬(2年)。期待されたが、トップの駒大に1分10秒差をつけられ、区間10位と不本意に終わった。その弟からタスキを受けた2区の勇馬は、意地の8人抜きで区間賞を獲得した。「“村山兄弟は、あまり気にするな。自分の走りをしろよ”と言ったんですが、まだ自分の力に自信が持てないのか、不安を隠しきれないで走りだしてしまいましたね」と弟の心情を察した。一方でエースらしい姿を見せた自らの走りにも「駒沢の背中が見える位置でタスキを渡したかった。目標30秒ぐらい遅いですし」と反省も忘れなかった。