<高校総体:陸上>◇31日◇沖縄県総合運動公園陸上競技場◇男子400メートル障害決勝

 男子400メートル障害では松山(埼玉)・加藤誠也(3年)が初優勝し、この種目ではインターハイ史上初の3年連続入賞を果たした。

 加藤は2位に0秒59差つける圧勝だった。1年生の一昨年は7位、昨年は3位と頂点を逃がした悔しい思いを、最後のインターハイの走りに込めた。「持ちタイムが良かったので、余裕を持って走れた」と、興奮した様子で振り返った。

 親友の埼玉栄・山崎謙吾(3年)が先日の400メートルで2連覇を達成。その活躍は刺激になった。「昨年は彼(山崎)が目立っていたので、今年はオレがという気持ちがあった」。同僚から「勝ったら投げ込む」と言われていた部旗を受け取り、会場でウイニングランした。

 今年7月のアジアジュニア選手権(ベトナム)で優勝した、この種目の日本期待のホープ。「もっと400メートルの走力をつけたい。今後は(日本代表で)アジア王者を目指したい」。高校生活で一番欲しかった勲章を得たスプリンターが、世界へ目を向けた。