世界反ドーピング機関(WADA)のオリビエ・ニグリ法務部長は14日、東京都内で開かれたシンポジウムで、北京五輪陸上男子ハンマー投げ2、3位のベラルーシ2選手のドーピング違反を覆したスポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定について「WADAはCASの決定を尊重する」と述べ、裁定を受け入れる姿勢を示した。CASは6月、北京五輪での検査手順に不備があったとして、競技後のドーピング検査で筋肉増強剤が検出された2選手の資格を回復。5位の室伏広治(ミズノ)の繰り上がり銅メダルが消滅した。