セイコー・ゴールデングランプリ川崎(8日、等々力陸上競技場)の記者会見が7日、川崎市内で行われた。

 男子やり投げの村上幸史が、ノースロー調整で自己新記録の85メートル超を狙う。初戦となった4月24日の日本選抜和歌山大会。「85メートル台を狙う」と公言したが、記録は80メートル38止まり。「力んでしまった。それでも僕の感覚よりもやりが伸びる」と手応えは十分だ。その初戦後、この2週間は一切やりを握らず、コンディション調整に集中した。「いつも一緒にいるやりと距離を置くことで、投げたいという気持ちを強くした」と説明した。

 今季は「再現力」をテーマに80メートル台をコンスタントに投げることを念頭に置く。来年のロンドン五輪をゴールに3カ年計画の真っただ中で「狙い通り進んでいる」と言う。今大会は85メートル35の記録を持つファーカー(ニュージーランド)も参加。レベルの高い争いになるが「等々力は過去2大会連続で自己記録を更新した相性のいい場所。優勝したい」。和歌山の借りを返すべく、85メートル超えに挑む。