陸上の熊日30キロに出場する公務員ランナー川内優輝(25=埼玉県庁)が、レースを翌日に控えた16日、熊本市内で記者会見した。3日の別大毎日マラソンの快走で、今夏のモスクワ世界陸上代表の座は確実。今回は3月17日のソウル国際マラソンに向けた調整の位置づけとなる。「気負わず1時間30分台でまとめたい」と控えめだが、今日17日に青梅マラソンで同じ30キロを走る柏原竜二(23=富士通)に話が向けられると、自然と口調が熱くなった。

 川内

 精神的に強いし、社会人になってもトラックで自己ベストを更新している。順調に成長しているし今後のマラソン界を担うはず。青梅もきっと優勝すると思うし来年、ボクも出て連覇を阻止したい。

 09年1月2日。東洋大1年の柏原が箱根駅伝5区で圧巻の区間新を樹立。翌3日、学習院大4年の川内は関東学連選抜の一員として柏原と逆の6区を下った。柏原は3度、最優秀選手賞にあたる「金栗四三賞」を受賞。「マラソンの父」といわれた熊本出身の同氏を冠した「金栗記念熊日30キロロードレース」に川内が出場するのも何かの縁か。午前9時の号砲に注目だ。【渡辺佳彦】