<金栗杯玉名ハーフマラソン>◇3日◇熊本・玉名市役所前発着

 公務員ランナー川内優輝(25=埼玉県庁)が、首位と11秒差の1時間3分12秒の2位でゴールした。

 残り2キロの上り坂でスパート。だが5キロ過ぎから1キロ2分50秒で先頭集団を引っ張ったつけがきて、加藤泰智(19=トヨタ自動車九州)に残り1キロで逆転された。勝負どころの切り替えの速さに課題を残すレースとなった。17日のソウル国際マラソンで2時間7分台を目指す川内は「タイムは満足。キレ味が今後必要だが、いい調整ができている」と手応えを得た。

 課題克服だけではない。代表選出が確実な8月の世界陸上モスクワ大会へ、ライバルの存在も励みだ。川内の「実業団批判」に反論する東京マラソン4位の前田和浩(九電工)について「足の引っ張り合いで悪くなるのはよくない。お互い刺激しあい、上を向いていければ」。切磋琢磨(せっさたくま)での飛躍を誓った。【菊川光一】