川内は韓国で偶像化されている-。男子マラソンの川内優輝(26=埼玉県庁)が、2時間7分台を狙って臨むソウル国際マラソンを翌日に控えた16日、ソウル入り。市内で行われた記者会見後、レースを生中継する韓国のテレビ局関係者から称賛された。市民ランナーが作るコミュニティーサイトでも人気を集めているそうで「あなたは韓国の一般ランナーの間では偶像になっています」と、国境を越え市民ランナーのかがみとして迎え入れられた。

 また、2月3日の別大毎日から6週間後のフルマラソンを「常識では考えられない」と伝えられると「いや、むしろ(間隔は)十分です。年に10回ぐらいは走りますから」と川内。これにはテレビ局関係者も、あぜんとして言葉を失った。「アフリカ勢の動きを肌で感じられる疑似世界陸上」とたとえたレースは、午前8時に号砲が鳴る。(ソウル=渡辺佳彦)