2週間の“夏休み”をへて公務員ランナーが仕切り直しの戦場に戻ってきた。8月17日の陸上世界選手権男子マラソン(モスクワ)で、2大会連続18位に終わった川内優輝(26=埼玉県庁)が1日、群馬・榛名湖駅伝に出場。市民ランナー仲間で編成したチーム「Breakthrough」(現状打破=川内が命名)の4区5・5キロを16分13秒の区間賞で走り、チームを3位に導いた。

 昨年自ら樹立した区間記録には25秒遅れ「モスクワの後、休みすぎて体力が落ちました。練習は正直ですね」と苦笑いの川内。ただ失意のモスクワから、気持ちは切り替えている。「完全に通用しなかったわけでなく、戦術や最後の詰めの甘さ。悔しいという気持ちがある限り次に向かえる」と前向き。次戦は藤原新も出場予定の15日の「グレートノースラン」(英国)。悪夢を乗り越え、勝負の福岡国際(12月)に挑む。