女子マラソンの野口みずき(35=シスメックス)が「金メダル仕上げ」でモスクワを疾走する。明日10日に10年ぶりの世界選手権の号砲が鳴る。野口は金メダルを獲得した04年アテネ五輪を引き合いに「その時と変わらないか、それよりもいいと思う。走ってみての感触です」と良好なコンディションをアピールした。

 7月はスイス・サンモリッツ合宿を敢行。1カ月の走行距離は1080キロとアテネ五輪前の1350キロには及ばない。それでも「若い頃は勢いでやっていたけど、今は気持ちに余裕を持ってやれている」。ベテラン女王は、がむしゃらに練習を積んでレースを回避した頃との違いを説明した。

 03年の世界選手権パリ大会は銀メダルを獲得。10年ぶりに再び表彰台に立てば、日本女子マラソン界では最年長メダルだ。モスクワのコースも試走し「フラットなのでアクセントをつけて走りたい」と語った。