「三途(さんず)の川までチアリーダー!」を合言葉に活動しているのが「プラチナムチアリーダーズ」。20代から50代の女性約100人が集うアマチュアチアダンスサークルだ。一生現役で居続けたい。何歳になってもチアを通して成長し、世の中に元気や笑顔を届けたい。メンバーはそんな思いを胸に活動を続けている。

20代から50代まで幅広い層の女性が集う「プラチナムチアリーダーズ」
20代から50代まで幅広い層の女性が集う「プラチナムチアリーダーズ」

女性がチアリーダーを長く続けるにあたっては、仕事や結婚、出産、育児、自身の加齢など、幾多の壁に遭遇する。それでもやっぱりチアが好き! だからこそ、そんな壁も越えていきたい-。そんな女性たちが集まっているのがプラチナムチアリーダーズだ。

メンバーは協力し、助け合いながら活動を続けている。例えば、赤ちゃんをおんぶしながらダンスを練習し、赤ちゃんが泣いている時は交代で子守する。そういった光景が日常的だ。ライフステージの変化により練習に参加できない時期があっても、戻りたいと思ったときには温かく迎えてくれる空気がある。

子連れで練習に参加するのは日常の光景だ
子連れで練習に参加するのは日常の光景だ

どんな状況でもチームや個人のパフォーマンスレベルを落とさず、さらに上げていくために、練習の効率を重視している。忙しい時は家で練習できるようにと練習動画をスマホやパソコンで共有。練習メニューを事前にメールで送り、内容を把握してから集中して練習に参加できるようにしている。

年1回の全体ミーティングでは、各自のライフステージに合わせた自分なりの目標を決める。育児や産休明けの職場復帰についてなど、メンバー同士が意見交換できるコミュニティー的な役割も果たしている。

チームを統括する曽田佳子さんは「さまざまなライフステージの女性が集まっているからこそ、いろんな女性としての生き方を学ぶ場にもなっています。結婚をしても子どもができても、どんな状況でもチアは続けられる。物事に限界はなく、自分の目の前にはいつでもさまざまな選択肢があるということを、チアを通して提示し続けたい」と言う。

チームの合言葉は「三途の川までチアリーダー」。曽田さんは「この言葉を体現できるチームになれるよう、これからも挑戦を続け、今後はさらに幅広い年齢層で活動していきたいです」。メンバー全員がチアを通じて、「プラチナ」のごとく輝き続けている。【元NFLチアリーダー松崎美奈子】

◆プラチナムチアリーダーズ 2006年に横浜で創設。現在は東京、関西、名古屋でも拠点を持つ。20~50代の女性メンバーが約100人所属し、イベントごとに出演メンバーを決めている。さまざまな地域イベントやスポーツ応援、老人ホーム訪問などボランティア活動を年間通して行っている。