アメリカンフットボールの見どころの1つがチアの応援合戦。Xリーグ・LIXILディアーズの専属チアは、ハーフタイムショーで「ジャンプアウトスプリット」という華麗な技を披露している。チアのメンバー8人に対し、ディレクター(監督)、コーチらスタッフが11人と完璧なサポート体制を敷いている。

「LIXILデイアーズ チアリーダーズ」の8人(C)LIXIL DEERS
「LIXILデイアーズ チアリーダーズ」の8人(C)LIXIL DEERS

「LIXILディアーズ チアリーダーズ」の8人が、こだわりを持っているのが「ジャンプアウトスプリット」だ。ラインダンスの後に、空中で両足を前後に開き、そのまま着地する。前身の鹿島ディアーズ時代からの伝統の技に、さらに磨きをかけた。

鹿島時代からの伝統の技にさらに磨きをかけた「ジャンプアウトスプリット」
鹿島時代からの伝統の技にさらに磨きをかけた「ジャンプアウトスプリット」

Xリーグのチアチームはほとんどがディレクター不在で、現役メンバーが主体となってチーム運営を行っている。その中でLIXILはディレクター、コーチ、アドバイザーら11人のスタッフが、8人のチアの指導に当たっている。

2014年、実業団チームの鹿島ディアーズから、クラブチームのLIXILディアーズに移行。ヘッドコーチ森清之氏(運営会社DEERS FOOTBALL CLUB代表取締役)はこれを機に、チアもディレクターを据えた新チームとして始動することを提案した。

満田彩ディレクター
満田彩ディレクター

ディレクターを務める満田彩(みつだ・あや)さんは「ディレクション体制が整ったことで、チアリーダーもパフォーマンスにより集中してダンスを踊れる。ディレクション側もよりこだわりを持って選曲やダンスづくり、演出に集中できる」と相乗効果を強調する。

決め技の「ジャンプアウトスプリット」も、つま先の向きや胸の高さなど細かな部分まで、こだわりを持っている。チームイメージは「Bright&Smart」で、内面からも女性としての品格を備えたチームづくりを目指している。

Xリーグは今季から新方式となり、LIXILは「X1 AREA CENTRAL」でプレーする。そこで優勝して、トップリーグの「X1 SUPER」に昇格するのが今季の目標だ。鹿島時代にジャパンXボウルを2度制覇した雄鹿(ディアーズ)たちが、ファンやチアリーダーと一体になって、かつての輝きを取り戻す。【元NFLチアリーダー松崎美奈子】

◆「LIXILディアーズ チアリーダーズ」2014年創設。本拠地は東京都調布市。現在メンバーは8人で全員社会人。トライアウトを年に2回開催しメンバーを決定。都内で週に2回、約3時間の練習を行う。LIXILディアーズの応援のほか、Xリーグ主催のイベントなどを行っている。