篠山紀信

篠山紀信氏は、ずっとシャッターを押し続けてきた人さし指をレンズ前面に突き出し「(写真なんて)ちょろいもんだよ ! 」と持論を叫んだ。私は篠山氏に「先生は本当は報道写真家だと思うんです」と伝えた瞬間、篠山氏の両目がキラリと光った。手前は写真展会場のジオラマ
篠山紀信氏は、ずっとシャッターを押し続けてきた人さし指をレンズ前面に突き出し「(写真なんて)ちょろいもんだよ ! 」と持論を叫んだ。私は篠山氏に「先生は本当は報道写真家だと思うんです」と伝えた瞬間、篠山氏の両目がキラリと光った。手前は写真展会場のジオラマ

女優・樋口可南子を被写体に日本初のヘアヌード写真集が91年に出版された。18歳トップアイドル宮沢りえの「サンタフェ」は大騒ぎとなった。70年代は山口百恵を撮り続けた。写真集、グラビア、雑誌の表紙、レコードジャケットと印刷メディア界に「写真=篠山紀信」の時代を築いた。ヘアヌードには「アートだったら構わないという認識で出した。ヘアが売り物とか、権力に対して発言しようとか、そんな思いはまったくない」。「写真は『時代の写し方』。今見たら百恵さんの写真は時代の証言じゃないですか」とも。記者がカメラを向けると「写真なんてちょろいもんだよ」と人さし指を突き出した。

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<芸能・2016年8月28日掲載>