高倉健

2005年11月、日刊スポーツのインタビューを受けた高倉健氏
2005年11月、日刊スポーツのインタビューを受けた高倉健氏

「ヨッ!健さん!」。東映任侠(にんきょう)映画のスクリーンに向かってそう叫ぶ観客たちがいた。映画を見終わって映画館から出てくる男性の多くが、健さんになりきっていた。60年代、ドスを持つ健さん。70年代からは大作、名作に主演し、ハリウッドにも進出した。77年「八甲田山」「幸せの黄色いハンカチ」、81年「駅 STATION」、99年「鉄道員」など205本の映画に出演した。寡黙にして孤高の人。13年に文化勲章受章、翌14年11月10日、悪性リンパ腫のため死去。83歳。死去を伝える書面には「往く道は精進にして、忍びて終わり悔いなし」と座右の銘が添えられていた。日本映画界に燦然(さんぜん)と輝く大スターである。

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<芸能・2005年11月26日掲載>