葛西紀明

銅メダルを決めインタビューで涙を流す葛西紀明
銅メダルを決めインタビューで涙を流す葛西紀明

レジェンド葛西が人目もはばからず泣いた。ソチ五輪ジャンプ団体で銅メダルに決まったその時だった。うれしかった。傷だらけでも最後まで戦い抜いた後輩たち。伊東大貴、竹内択、清水礼留飛。2日前に個人ラージヒルで銀を獲得した際、自分のことのように喜んでくれた。「後輩たちにメダルを取らせてあげたかった。最高の五輪になった」と、また泣いた。葛西は長野五輪でメンバーから外され、金メダルを手にすることが出来なかった。その屈辱の日がこの日と同じ2月17日。悔しくて眠れない夜もあった。「今のレベルは長野の頃より数段高い。あの頃よりも価値がある」と〝長野の呪縛〟が解かれた瞬間でもあった。

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<ソチ五輪・2014年2月19日掲載>