小平奈緒

平昌五輪スピードスケート女子500mで優勝した小平奈緒。涙する2位の李相花を讃え、抱き寄せるシーンに日韓両国のファンが拍手を送った
平昌五輪スピードスケート女子500mで優勝した小平奈緒。涙する2位の李相花を讃え、抱き寄せるシーンに日韓両国のファンが拍手を送った

五輪の金メダルはどんな競技大会より重い。獲得までの重圧とその解放感、世界最高位の証明と誇り、達成感……スピードスケート女子500メートル、小平奈緒が平昌五輪で悲願の金メダルを獲得した。表彰式ではJOC竹田会長からメダルを授与された。1着から2日後、ようやく手元に届いた栄光の証しに「金メダルってこういう色だったんだ」と感慨深げに語った。2日前、ついにつかんだ頂点からの景色は「周りが何も見えないくらい」涙でかすんでいた。36秒94。低地の世界記録を更新した。速くなるためなら何でも試した。単身で最強国オランダにも留学した。32歳。長い道のりを乗り越えた最速女王はまだまだ輝き続ける。

(^o^)

<平昌五輪・2018年2月21日掲載>