石毛宏典

近鉄対東映。東映尾崎行雄の迫力ある投球フォーム。1967年、日生球場で
近鉄対東映。東映尾崎行雄の迫力ある投球フォーム。1967年、日生球場で

高校1年生が160キロを超える剛速球を投げまくった。尾崎行雄。「怪童」と呼ばれた。1960~61年、浪商のエースとして3季連続甲子園で法政二・柴田勲(当時投手。のち巨人)と名勝負を繰り広げた。対戦成績は1勝2敗。1勝は準決勝で法政二を延長11回4-2で破ったもの。決勝は1-0で桐蔭高を完封し、夏を制した。東映水原監督からラブコールが送られ、高校2年の11月に中退、東映に入団した。1年目から20勝を挙げて球団初のリーグ制覇に貢献し、新人王に輝いた。65年、27勝で最多勝獲得。通算成績は12年で107勝。2013年6月13日、肺がんのため68歳で死去。短くも太い野球人生だった。(/_;)

<プロ野球・2013年6月20日掲載>