米長邦雄

「まだ対局が残っている」と米長邦雄永世棋聖の有名な「引退はしません」会見
「まだ対局が残っている」と米長邦雄永世棋聖の有名な「引退はしません」会見

中高年の星――綾小路きみまろだけではない。将棋の米長邦雄もそう言われた。49歳11カ月、悲願の最高位「名人」に史上最高齢で就いたのだ。7番勝負の名人戦、挑戦7度目、相手は無敵の中原誠。4連勝した。負けなしの名人位奪取は史上初だった。米長はシャレた振る舞いから「さわやか流」、棋風は終盤にもつれるため「泥沼流」。6タイトル19期獲得し、1984年度には十段(現竜王)・棋聖・王将・棋王の4冠王にもなった。永世棋聖として引退後は連盟会長も務めた。表現に多少の違いはあるが、上記の言葉(名言)は米長を語る上で必ず出てくる。A級26年在籍。モテ男。2012年12月18日、前立腺がんのため69歳での早すぎる〝投了〟だった。(/_;)

<文化社会(将棋)・2012年12月19日掲載>