花田勝治(初代横綱若乃花)

元横綱隆の里の鳴戸親方に不知火型の指導を受ける若乃花。鳴戸親方の隣では花田勝治さんが満足そうに見守っていた。
元横綱隆の里の鳴戸親方に不知火型の指導を受ける若乃花。鳴戸親方の隣では花田勝治さんが満足そうに見守っていた。

〝土俵の鬼〟と言われた初代若乃花が、弟子で2代目若乃花の横綱昇進時に放った言葉が「大関と同じ稽古じゃ横綱はもたないぞ」だった。ハッパをかけ、鍛え上げた。甥っ子で3代目若乃花が第66代に決まったときにも「体が小さいんだから、今までの2倍も3倍もやらなきゃいけない」と厳しい一言があった。貴乃花への土俵入り指導は福岡という距離の問題もあり見合わせたが、シコ名を受け継ぐこともあってか、若乃花の綱打ち、土俵入り指導、同稽古には同席した。孫のようにかわいい若貴、史上初の兄弟横綱を弟とともに喜んだ。弟は若貴の父で2人の師匠、元貴ノ花の二子山親方。国技を支えた花田家一族だ。(^o^)

<大相撲・1998年5月28日掲載>